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2010年9月12日日曜日

ハンマードリルと振動ドリルの違い

 つい先日、電気工事屋さんにコンクリートの壁を貫通する配管をお願いしたんです。結構築年数も経っているので、コンクリートが相当固くなっていました。最初充電式の振動ドリルを使い(もちろんビットはコンクリート用で)作業開始。
少し進んだところでなかなか先へ進まず、そうこうしてるうちにバッテリー切れ!スペアに替えたらスペアも空!充電開始。
充電中時間がもったいないので、AC電源のドリルにて再開、しかし全然進まず!
まいたったなー、こりゃだめか?
と思ったそのとき、工事屋さんの最年長(たぶん)のおやじさん!にこにこしながら登場! 手にはハンマードリル。
「車の荷台の一番下にあったよ~!!」 と得意顔。
早速作業開始。
作業開始したら、あっというまに貫通!

この時ほど、作業に合った工具を選ばないと作業効率悪~~~!とつくづく思い知らされました。(と、同時にあるならさっさと出せよ!と怒りも沸きましたけど)

というわけで、振動ドリルとハンマードリルの違い。どちらも回転しながら振動するのは同じですが、振動させる機構の違いで力に差が出ます。

振動ドリル
振動ドリルは、モーターと先端をつなぐ歯車のようなラチェットの部分のかみ合う時の力でビットを叩きます。のこぎりの歯のような/|/|/|となっているところを回転して通ることによって上下動が生まれます。(言葉だとわかりづらいですね)従って、1回に叩く力は弱いのですが、モーターの回転を利用しますので、叩く回数は多くなります。
用途は
回転+打撃→コンクリート・石材・タイルなどの穴あけ用
回転のみ→金属・木材・プラスチックなどの穴あけ用

ハンマードリル
その名の通り、ビット(ドリルの先)をハンマーで叩くように打ち付ける構造です。ビルの建設現場などで、地面にバカでかい支柱を埋めたりするのに、上から「ドーンドーン」とやっているのを見たことないですか?あれと同じ要領です。したがって、あまり速いスピードで打つことはできませんが、1回で打つ力は強力です。
用途は
コンクリートの穴あけ・アンカの下穴あけ
コアビット作業・破砕・はつり・溝掘り

ハンマドリルの方がパワーが大きいです。電源(V)は変わらないのですが、振動ドリルはハンマドリルより振動が多く、細かい作業に向いています。値段は振動ドリルはハンマドリルの対して、半額ぐらいです。

さっきの穴空け作業の続き
穴が開いてやれやれ! そこへ、そのビルのオーナーの奥さんが飛んで来ました!
「ものすごい音と振動なんだけど・・・・このビル壊れるんじゃないかと・・・」
そうなんです、ハンマドリルのパワーは絶大です。当然振動も半端じゃないので事前に作業することを伝えといた方がいいですね!